- 初心者から超上級者まで、TOEICの目標スコアがある人
- TOEICスコアが伸び悩んでいる人
- TOEICスコアを上げるための勉強法を学びたい人
- 自分が今何をすべきかを短時間で知りたい人
- 自分に合ったTOEIC参考書を探している人
- 英語が苦手な自分にTOEICは向いていないと思っている人
こんにちは、Yoruです。
今回は、『TOEIC®テスト300点から990点へ、「7つの壁」を突破するブレイクスルー英語勉強法』を読んだ感想を書きたいと思います。
本の概要
TOEICスコアアップの壁を突破する勉強法がわかる
この本の著者である
7つの壁とは、「600点」の壁、「730点」の壁、「800点」の壁、「860点」の壁、「900点」の壁、「950点」の壁、「990点」の壁です。
この本では、それぞれの壁とは何であり、その壁を越えるためにどのような学習をすべきかをまとめています。
つまり、TOEICスコアが伸び悩んでいる人が今何につまずいているのかを教えてくれます。
各章でそれぞれの壁について解説しているため、自分のレベルに合った章だけを読めば短時間で自分のすべきことがわかります。
初心者の方はまず「600点」の壁の章だけを読めばいいですし、既にスコア900点を獲得していてさらに上を目指す方は「950点」の壁を読んでみましょう。

解説の中で著者のおすすめ教材がたくさん紹介されているため、どの参考書から手を付けて良いかわからない場合は参考になります。
おすすめポイント
これぞTOEIC攻略の正攻法!
この本で紹介されている勉強法は小手先のテクニックではなく、着実に英語力を蓄積できるものだと思います。
わたしはTOEIC900点を取得していますが、この本の勉強法は偶然にもわたしが実際にしてきた勉強法でもありました。
もしかすると、スコアを上げてきたTOEICプレーヤーはどこかで同じような勉強法をしてきたのかもしれません。
ですから、この本の内容こそがTOEIC攻略の正攻法と言えるのではないでしょうか。
わたしは現在スコア900点であり、今まさに「950点」の壁にぶつかっています。
「950点」の壁の解説では、たしかにわたしが今までしてこなかった勉強法が記されており、だからスコアが伸びなかったんだと納得できるものでした。
この本が発行されたのは2015年であり、TOEICが新形式になったのは2016年ですから、著者の清涼院先生は旧型式のTOEICでスコアアップしたことになります。
ですがこの正攻法は新形式でも十分に通用します。
ちなみに、わたしがスコア900点を取ったのは新形式のテストです。
一生使えるTOEIC勉強法の教科書
TOEIC勉強法選びで陥りがちな失敗は、自分のレベルに合っていないものを選んでしまうことです。
また、1つレベルアップすると前の勉強法では通用しなくなり、また1から勉強法を探すといったこともしばしば。
しかしこの本では、スコア600点突破を目指す初級者から満点を目指す超上級者まで、すべてのレベルの人向けの勉強法が記されています。
1冊持っていればスコアが上がっても使い続けることができるんです。
常にTOEICに挑戦し続けられればいいですが、仕事が忙しかったり気分が乗らなかったりして受験するのを止めてしまうこともあるでしょう。
ブランクがあってスコアが下がってしまうこともあるかもしれません。
そんなときでもこの本が1冊あれば、少し前のレベルの勉強法がすぐにわかるので便利だと思います。
「自分にもTOEIC満点を目指せるんだ」と勇気を貰える
この本は、著者の清涼院先生が数年かけてスコア990点をとるまでの経験を元に書かれています。
清涼院先生は、元々は英語劣等生だったようです。
とは言っても初めからスコア500点くらいは取っていたんでしょ? と思われるかと思いますが、なんと最初は「succeed」の意味すらわからなかったそう。
Weblio英和辞書によると、「succeed」はTOEIC350点レベルだそうです。
今の時点で「succeed」の意味がわかる方は、既に英語学習を始める前の清涼院先生よりも一歩リードしているということになります。
仮に「succeed」の意味がわからなくても、心配することはありません。
「succeed」の意味がわからなくても、清涼院先生のように努力してスコア990点を取った人がいるんです。
解説は清涼院先生の失敗談をまじえているので、同じようなところでつまずいている人にザクザク刺さる内容になっています。
「自分にはこれ以上スコアを上げるのは無理だ」と諦めかけてしまったときに、「英語劣等生でも満点取ることができるんだ」と勇気を貰える1冊です。
その他の感想
総じて内容は素晴らしいのですが、ネガティブな感想も書いておきます。
とても個人的なものですが…。
著者の自分語りが多い…
この本は著者の経験を元に書かれているので当然と言えば当然ですが、著者の自分語りが多いかなと思いました。
もう少しコンパクトになったのではないかと…。
これは良い面も悪い面もあるかと思いますし、好みの問題です。
著者の経験を詳細に知ることで自分事としてとらえることができ、モチベーションがアップする方もいるでしょう。
ただ、わたしのように「結論だけを簡潔にまとめてくれ」のタイプからすると、飽きてしまいそうになることがあるかもしれません。
おすすめ教材が多すぎる…
この本の中では、著者のおすすめ教材として40以上もの参考書が紹介されています。
正直、これらすべてが必要か?と言われれば疑問が残るところです。
もちろん、著者も絶対にすべてをやらなければならないと言っているわけではありません。
最終的にその参考書をやるかやらないかは、読者にゆだねているのです。
ここがちょっとずるいかな、と思いました。
これはわたしの経験ですが、初心者であればあるほど自分で参考書を選ぶのが非常に難しい。
おすすめの参考書を数十冊並べられても、どれから手を付ければいいのかわからないんです。
それにレベルが上がるごとに毎回大量の参考書を購入するのも現実的ではありませんね。
もう少し、おすすめ参考書は絞ってほしいと思いました。
まとめ
今回は、『TOEIC®テスト300点から990点へ、「7つの壁」を突破するブレイクスルー英語勉強法』のレビューを書きました。
内容はすべてのレベルの方におすすめできるものです。
個人的には、これまで出会ったどの勉強法よりも説得力のあるものだったと思います。
「著者の自分語りが多い」や「おすすめ参考書を絞ってほしい」といったネガティブな感想もありましたが、それらはもはや好みの問題です。
TOEICプレーヤーの方は1冊持っておいて損はないはず!