- TOEIC学習の成功例を知りたい人
- TOEICスコアアップのおすすめの勉強法を学びたい人
- 清涼院流水先生の英語部の活動に興味がある人
- ライバルと呼べるTOEIC仲間が欲しい人
- 英語レベル:初級から超上級まですべての人へ
こんにちは、Yoruです。
今回は、『社会人英語部の衝撃』をレビューしたいと思います。
本の概要
社会人英語部の活動ヒストリー
社会人英語部とは、本書の著者であり作家の清涼院流水先生が主催するTOEIC学習を目的とした社会人サークルです。
2009年に発足し2017年まで活動していました。
本書は、英語部がどのようにして発足しどのような勉強会を続けてきたのか、その活動の軌跡を記したものです。
ストーリー仕立てで書かれており、流水先生を始めとする英語部のメンバーの会話が中心の物語です。
TOEIC学習法
英語部が定期的に開催していた勉強会の内容も忠実に再現されており、TOEIC学習法のポイントが散りばめられています。
読者は英語部の一員となって勉強会に参加しているかのようにTOEIC学習のツボを学ぶことができます。
英語部のメンバーがスコアアップしていく様子もわかりますので、自身の目標を立てる際にも参考になります。
おすすめポイント
信頼できるTOEIC学習法
本書は英語部メンバーの経験をそのまま書き起こしています。
つまり、紹介されている学習方法はすべて英語部のメンバーが実施してきたことです。
実際にその学習方法でスコアアップできているということなので、TOEIC学習法としては信頼できるものだと思います。
TOEIC学習法の解説が丁寧
様々な学習法が載っており、どの解説も丁寧でわかりやすいです。
英語部の勉強会を再現しており、講師である流水先生と生徒である他のメンバーのやり取りを読みながら学習法を学びます。
語り掛けるような解説なので平易な言葉で書かれており、どのレベルの学習者にもわかりやすいと思います。
当時英語部メンバーが苦戦していたことやつまずいていたことが、そのまま現在の自分自身の悩みポイントであることもあり、新しい気付きがたくさんありました。
仮想ライバルを作れる
本書では英語部のメンバーが「いつ」「何点」を取ったかが掲載されているので、英語部のメンバーを仮想ライバルとすることができます。
わたしの身近にもそのような切磋琢磨できるようなTOEIC仲間がいれば良いのですが、なかなかそうもいきません。
「○○までにスコア○○○点を取る!」といったような目標を立てる際の目安にもなります。
もちろん、英語部の活動を参考にして友人や同僚と勉強会やスコア競争をしてみてもいいですね。
注意点
レベル別のTOEIC学習法がわかりにくい
英語部は様々なレベルの方が参加していたようです。
そのため勉強会の内容はそれぞれのレベルに応じたものではありません。
読者は、今の自分のレベルに適した学習法を知りたい、と思うのではないでしょうか。
しかし、具体的なスコアに応じた学習法は提示されていないのです。
例えば、スコア700点を突破するための学習法はどれか?というニーズに対応していません。
本書の学習法を実践すれば最終的にスコア900点以上を目指すことができますが、「スコア600点を達成すればよい」というような方には遠回りなものもあります。
ポイントがまとまっていない
ストーリー仕立ての悪い面だと思いますが、ポイントがまとまっていません。
ストーリーの中に学習法が散りばめられていますが、自分で別のノートか何かにまとめながら読み進めないと記憶に残りません。
ストーリーは細かく節が分かれており「あの学習法のやり方って何だっけ?」と見返したくなったときに各節のタイトルから探すことができます。
ですが、思い出すにはストーリーを読まなくてはならないので、あまり効率的とは言えません。
レベル別にTOEIC学習法のポイントを知りたい場合は…?
著者の流水先生がレベル別のTOEIC学習法をまとめた書籍があります。
タイトルは、『TOEIC®テスト300点から990点へ、「7つの壁」を突破するブレイクスルー英語勉強法』です。
こちらの本は、レベル別に何をすべきかが詳しく書かれていますのでおすすめです。
英語部での経験を含む流水先生の経験を元に書かれていますので、内容としては本書と重複するものもあります。
詳細は以下の記事でレビューしていますのでご覧ください。
まとめ
TOEIC学習法としての完成度はとても高いと思います。
自分以外にも似たような悩みを持つ仲間を得た気分になれます。
ストーリー仕立てである点は好みが分かれそうです。