- ビジネスで英語を使う人またはこれから使う予定のある人
- 英語での会議、プレゼン、商談、メール、電話対応で使えるフレーズを学びたい人
- 英語レベル:中級以上(目安:TOEICスコア600点以上)
こんにちは、Yoruです。
今回は、『TOEIC®テスト満点ビジネスマンはなぜ「中学英語」を大事にするのか』をレビューしたいと思います。
本の概要
ビジネスで使える単語集
本書は、ビジネスでよくある場面で使える単語やフレーズを紹介し解説しています。
扱っている場面は会議、プレゼンテーション、時間調整、商談、メール、文書、電話など多岐に渡ります。
自分が実際にビジネスで使用する場面のところだけ選んで読んでも良いですね!
単語やフレーズを使用した例文や似たような意味の表現も紹介されています。

本のレビュー
本のタイトルから教育論のような内容を想像していましたが、実際には単語・フレーズ集であり拍子抜けしました。(^^;)
レビューを書いていきたいと思います。
丁寧な解説。ニュアンスの違いも
解説はとてもわかりやすいです。
なぜその単語(またはフレーズ)がそのような意味で使われるようになったかという背景まで知ることができ、頭に残りやすいです。
同じような意味を持つ言葉のニュアンスの違いも丁寧に説明しています。
例文も記載されているので、覚えやすいです。
普段の業務の中で使えそうなフレーズをいくつか覚えて使ってみる、という使い方をしていけば表現の幅が増えると思います。
単語とフレーズだけでなく「ビジネスのコツ」も学べる
個人的には、単語とフレーズの解説だけでなく英語を使ったビジネスのコツも一緒に学べるところが面白かったです。
日本と世界のビジネス文化を比較しながら解説されていて理解しやすいです。
例えばプレゼンテーションでは、日本人はスライドを読み上げ、アメリカ人は話し言葉を重視する、とか。
参考になるものが多く、それだけでもたくさん収穫がありました。
「中学英語」かは疑問あり
本書は、登場する単語やフレーズが中学英語であるということを強調しています。
恐らく、「誰でも簡単に使いこなすことができますよ」ということを伝える意図があるのでしょう。
確かに、例文の構文は簡単なものがほとんどで中学生にも理解できるような内容でした。
しかし、「中学英語」というよりも「ビジネス英語初級レベル」と言った方が良いのではないでしょうか。
そもそも中学英語は日常会話をメインに取り扱っているので、ビジネスで使用する単語は扱わないのでは?と思います。
本書で扱う単語には、agenda(議題)やsupplier(サプライヤー)といった日常会話では使わない単語が含まれています。
ビジネスの現場やTOEICテストで既にビジネス英語に触れたことのある方にとっては馴染みのある単語ばかりなので気にすることはありません。
ですが、「中学以来英語に触れたことがないよ!」という方は、本書を手に取る前にまずはTOEICスコア500点程度の単語力を習得するところから始めましょう。
英語レベル中級以上の方へおすすめ
本書で紹介されている単語やフレーズは、気の利いたものが多いです。
基本的なものもありますが、どちらかというと表現の幅を増やしたい人向けです。
例えば、英語プレゼンを練習していてさらに人を惹きつける表現を知りたいとか、英語の会議全体の主導権を握りたいとか。
プレゼン原稿を英語で書くだけで四苦八苦している段階の方にはおすすめできません。
英語原稿を完成させてから、本書に出てくる単語やフレーズをうまく使える部分はないか考えてみてください。
もちろん、簡単な表現ばかりなので初級者でもすぐに使えるものはたくさんあります。
初級者が本書を読むなら、パラパラとページをめくってみて使えそうなフレーズをまずは1つ、覚えてみるのが良いのではないでしょうか。
ただ個人的には、TOEICスコア600点未満の方は基本的な語彙力が不足しているので、気の利いた表現を学ぶよりもビジネス単語を覚えることが優先事項かなと思っています。
まとめ
タイトルから想像した内容とは全く異なっていましたが、新しく知ることが多く、楽しく読み進めることができました。
わたしはこれまでに英語でプレゼンや会議をしたことがありますが、「次回はこの表現を使ってみよう」と思えるものばかりでした。
グローバルにビジネスをしている方にはおすすめの1冊です。